カナダ在住研究者のつぶやき

バンクーバー在住の研究者が、個人的に関心の高いエネルギー・環境問題や、趣味のトレイル・食べ歩き・酒についてつぶやく予定

バンクーバーで今年から発泡スチロールの使用が禁止

 

こちらでは、レストランで食事した後、

残った料理をパックして持ち帰ることができます。

 

初めはパックくださいって言うのも違和感がありましたが、

もうさすがに慣れましたね。

 

その際、大抵発泡スチロールの容器に詰めてもらいます。

軽くて溢れにくいし、疎水性で水を弾くから便利ですよね。

 

 

その発泡スチロール容器、1月1日からバンクーバーでは

使用禁止になります。

 

と言うのも、リサイクルが非常に困難だからです。

乾燥していて綺麗なもののみ再利用が可能で、

発泡スチロールは通常のごみ収集では回収されず、

Recycle depotに持ってこなければなりません。

実際は住人の6%しか実行しておらず、

大部分は埋め立てされているとのことでした。

 

2018年の6月には市議会で採決されていたものの、

代替案が確立されるまで時間を要するということで、

2020年1月からついに実施されます。

 

レストランやフードコート、スーパーに加え、

イベントの屋台まで、すべてのお店で禁止されます。

 

代替品としては、セラミック容器、再生可能プラスチック、金属トレイ、

紙製容器など、Compostableなものが考えられるが、

いずれもコストがかかる。

例えば、発泡スチロールだと1セント以下だったのが、

CompostableなClamshell型容器(ビックマックの箱の形状のもの)

だと20セント以上かかるとのこと。

 

ただし、病院やケアセンターなどは一時的に免除されており、

1年間は使用可能である。

 

 

昨年6月には、使い捨てプラスチックを全面禁止することを

トルドー首相が発表し、早ければ2021年には実施することが

話題になりましたね。

 

スタバやティムホートンに行っても紙ストローが出てきますし、

自治体として、気候変動問題に対して具体的な行動を示す姿が印象的です。

 

 

 

f:id:pedestrianpriority:20200103112750j:plain