【世界初】カーボンポジティブなJINを開発
ちょっと面白いニュースを見つけました。
Scotlandの醸造所で、世界初のカーボンポジティブなジンを開発したというニュースです。
詳細は以下のリンクをチェック!
Nàdar Pea Gin Is a New Carbon Positive Ultra Eco-Friendly Tipple
ニュースの内容に入る前に言葉の解説:
ジン:大麦、ライ麦、ジャガイモなどを原料とした蒸留酒。ジュニパーベリー(Juniper berry、主にセイヨウネズの球果)の上に流すことによって香り付けがされているのが特徴的。(Wikipedia参照)原料はでんぷん源であれば、特に指定はなさそう。
カーボンポジティブ:環境化学の用語で、人間が何らかの一連の活動を通して温室効果ガス(特に二酸化炭素)を削減した際、排出される量より多く吸収することを指す。(Wikipedia参照)
カーボンニュートラル、という言葉は聞き馴染みがある方も多いかと思いますが、カーボンポジティブ、という言葉は初めて聞いた方も多いかと思います。
この事前情報を踏まえた上で、記事の内容を紹介します。
スコットランド、Angusの醸造所で、世界初となるカーボンポジティブなジンが開発された。その名もNàdar Ginで、製造過程における二酸化炭素排出量の削減に成功した(-1.54kg CO2)。つまり、飲めば飲むほど環境にいいお酒。
主原料として、小麦の代わりにエンドウ豆の一種を用いることで、合成肥料生成時に生じる二酸化炭素排出量を削減し、さらに発酵後の豆残渣は動物飼料として再利用できる。豆を用いることで、エコシステム全体として、土壌の質が向上し、他の穀物では不可欠な合成窒素肥料の利用を軽減できる。味に関しては、天然の植物(レモングラスやシトラスの葉)で香りづけており。FreshでFruityな味わい。
植物は太陽エネルギーを基に光合成し、大気中の二酸化炭素を固定して糖資源に変換してくれます。通常の醸造過程において、穀物の生産、肥料の製造・輸送、原料の発酵や蒸留、蒸留酒のパッキング、商品の輸送、と二酸化炭素を排出する場面はあらゆるところにあります。自然が生み出したエネルギーを、お酒に変換、製造、輸送する過程で出来るだけ二酸化炭素排出量を軽減することで、トータルとして二酸化炭素排出量が削減された、つまりカーボンポジティブが達成できた、という内容。
日本では買えないでしょうが、いつか飲んでみたいですね。
にしても、豆ってタンパク質の印象が強いけど、でんぷん源として使えるんですね。
タンパク質が多い分、窒素肥料の量も削減できるのですかね。
以上、Scotlandからのニュースでした。
(画像は紹介したサイトから引用)